「かわいい いきもの」
ほら、と直也が見せてきた携帯の待ち受け画面。そこには恋人の飼い猫がごろりと横になっている姿が写っていた。身体を丸くして気持ちよさげに眠っているところのようだった。
「昨日ねギョクを撮ってみたんだ。可愛いでしょう?」
我が子は一番、みたいな言い方である。確かに直也はギョクをとても可愛がっているし、一緒に住んでみてから蒼江もそれなりに情は感じてきていたから、そうだな、とは言ったのだが。
<そんな風ににっこり笑うお前の方が俺には一番可愛いんだがな―――>
蒼江はあれこれ携帯を操作している恋人の姿を横目にしながらそっと心の中で呟いた。
ブログのデザインを替えてみました。すごく素敵ですv嬉しくってちょっとリハビリがてらミニ小話を書きました。しかしこんな短いの、お話と言えるのかが疑問。
[4回]
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